広域処理は不必要。無駄な事業に使われる多大な税金を直接被災者に。広域処理をめぐる状況はこんなに変わってきました

2012年10月03日水曜日 河北新報の記事を紹介いたします。

あくまで最終処分量ですが、がれきが減っていることの証拠と言えます。

 

 

がれき最終処分量4割に 宮城県、石巻と亘理分を圧縮

 宮城県は2日、東日本大震災で発生した石巻、亘理両地区のがれきのうち焼却灰や不燃物、津波による土砂などを埋め立てる最終処分量が7月の精査段階(計52万7000トン)の4割まで圧縮するとの見通しを明らかにした。県が被災市町から処理を受託した他の6地区でも再精査を実施。リサイクルや分別を徹底することで最終処分量をさらに絞り込む方針。
 県は広域処理による埋め立てを全国の自治体に働き掛けているが、福島第1原発事故に伴う放射能不安の影響で難航している。国が示す処理期限(2013年度末)内の完了を達成するため、処分量の圧縮で県内処理割合の拡充を図る。
 がれき発生量が県内最大の石巻地区(石巻市、東松島市、女川町)の最終処分量は震災当初、90万4000トンと見込んだが、7月下旬の精査の結果、33万1000トンに圧縮。今回、焼却灰や土砂をセメントと混ぜて固化し、盛り土や地盤かさ上げに再利用することで15万トンにまで減らす。
 亘理地区(亘理町)は当初22万7000トンだったが、7月に19万6000トンまで圧縮した。今回は新たな選別機器の導入でリサイクル率を拡大。5万9600トンまで減量できる見込みとなった。
 7月段階での県内全体の最終処分量は77万2000トン。石巻、亘理両地区の圧縮分を差し引くと45万4600トンになる。
 県は残る6地区でも最終処分量の再精査を進め、来年2月の県議会2月定例会をめどにまとめる。大幅な圧縮ができた場合、各地区ごとの焼却処理業者との委託契約内容を変更する方針だ。