9月12日(水) 11時50分
北九州市 北橋市長は
公権力で市民を強制排除しました。
私たちは、今、ふたつの暴力と戦っています。
 
放射性物質を遠方に運び、焼却して大気に拡散させ、さらに海に埋め立てる。
日本という国家が考えた広域処理政策は、世界から見てクレイジーそのものです。
放射性物質は、「拡散せず封じ込める」というのが原則。
被災地でも焼却してはいけません。

多くの市民が反対するにもかかわらず。10日に宮城県塩釜港を出たがれきは、13日に北九州市に到着、17日から焼却予定です。
説明を求める市民を無視し、話し合いの場さえ持とうとしない北九州。
許せない暴挙です。

12日、北九州市民と近隣自治体市民は、市庁舎までがれき広域処理反対のデモをしました。
その後、庁舎内に入り「なぜ公開質問状へ回答してくれないのか」をおだやかに尋ねました。

市側の対応は「あと2、3日待ってくれ」でした。
17日以降までまで引き延ばし、焼却してしまおうという意図があからさまな発言でした。

これに納得できない市民は、いつまでも市長秘書室の前で回答を待ち続けました。
それをしなければ、焼却されてしまうからです。

しかし、北九州市 北橋市長は退去命令を発令。
公安、警察が護送車が2台も出動しました。
市民は強制排除されました。
話し合いの場を持とうともせずに、
北九州市は権力という暴力をふりかざし、
市民を強制排除したのです。
さらに、広域処理政策は利権の温床となっています。
宮城県は石巻ブロックのがれき全て685.4万トンを昨年9月に鹿島JVに委託契約。
1923億6000万円という、公共事業史上最大と言っても多大な金額です。
そのがれきが5月22日の見直しで312万トンに減少しました。

しかし、宮城県は鹿島JVとの契約変更もしていません。
(このままでは鹿島JVは312万トンで1923億6000万円の大儲け)

それなのに、8月31日 宮城県は北九州市と契約を結びました。
2万3千トンで6億2200万円です。
全量、鹿島JVに委託契約が成立している状態なのに、同時に北九州と契約しました。
同じがれきでふたつの契約。明らかに二重契約です。
明らかに違法行為です。

鹿島JVとの契約はトンあたり3万円。
北九州市との契約はトンあたり8万円。
今後、鹿島JVの契約変更がなされても、鹿島JVから北九州市へ契約変更する合理的理由もまったくありません。

これに対し、市民は宮城県と北九州市に違法行為であると警告書を出しましたが、完全に無視されました。
今、国(環境省)と自治体(宮城県・北九州市)が、堂々と違法行為を犯して、広域処理を進めています。
すでに日本は法治国家ではありません。
違法行為を力づくで押し切ろうとする、明らかな暴力国家です。

法を犯してまでがれきを運んでくる・・・、これは反対する北九州市民への見せしめなのです。

しかし、私たちは、決して暴力には屈せず、反対運動を続けます。
広域処理政策は間違っています。
子どもたちの未来を守りましょう。