焼却灰の放射能濃度47ベクレル/kgを検証する 焼却炉煙突からの濃度は3.11直後の関東地方の大気

北九州市民検討会委員長、豊島耕一教授からメッセージが届きました。

NHKニュースより
東日本大震災の被災地・宮城県石巻市からがれきを受け入れ、先週から焼却を始めた北九州市は、焼却灰に含まれる放射性物質の濃度が市の管理目標を下回ったとする初めての測定結果を公表しました。北九州市は「がれきの安全な処理が確認できた」としています。
北九州市は、今月17日から市内3か所の焼却施設に宮城県石巻市のがれきを運び込み、1日にあわせておよそ130トンを焼却しています。
これにあわせて北九州市は処理の安全性を確かめるため、今月18日と20日に焼却の際に出た灰のほか、排ガスや処理水を採取して放射性物質の濃度を測定しました。その結果、焼却灰1キロあたりに含まれる放射性セシウムの濃度は最大47ベクレルで、市が管理目標としている1キロあたり330ベクレルを下回ったほか、排ガスや処理水からは放射性セシウムは検出されませんでした。また、焼却施設などの敷地周辺で毎日測定している大気中の放射線量は、1時間あたり0.04から0.08マイクロシーベルトで、処理を始める前と比べて変化は見られないということです。
このほか、アスベストについても検査が行われましたが、がれきからは検出されませんでした。
北九州市環境局は「測定結果に異常は見られず、がれきは安全に処理出来ていることが確認できた」としています。


豊島先生
焼却灰の放射能濃度は47ベクレル/kgとしていますが、一般ゴミ9割なので,10倍に薄めた値ということになります。

本来,このような希釈は許されないはずだと思います。
食品でも何でも,薄めれば(ブレンドすれば)基準値以下になります。

また,排ガスの検出下限値2ベクレル/m3はとんでもなく高すぎます
これは311直後の関東地方の大気のレベルです。

次の記事のグラフで,縦軸1E+06(10の6乗)を突き出ているところです。

参考:豊島先生のブログ
「焼却炉煙突からの濃度は3.11直後の関東地方の大気」http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2012-09-14
 
 
あくまでも平常レベルと比べるべきで,それは,大気中は上のグラフでは縦軸の一番下よりさらに一桁下のレベルです。

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九州ひまわりプロジェクトより
試験焼却の際も、北九州市はまだアスベスト値が検査されていない段階で安全宣言を出したりと、ずさんな対応が目立ちます。
私たちは、今後も豊島先生らの協力のもと、しっかりモニターをして行きます。